小竹食品 お餅の種類 もち米から産地・味についての違い Odake Foods
お餅の種類 もち米から産地・味についての違い
餅の種類 「もち米」について
もちの種類といっても色々ありますが、まずは餅を作る上で必要不可欠な「もち米」についてご説明します。
コシヒカリなどのうるち米と同様にもち米にも品種によって粘りや味の違いがあります。
今回は当店でも取り扱いのある品種を入れた5品種について簡単にご紹介いたします。
種類は、「こがねもち」・「ヒメノモチ(ひめのもち)」・「峰の雪もち」・「〆張りもち」・「白毛もち米」です。
「こがねもち」は、新潟県で誕生したもち米の王様とも言われる品種で、味と口当たりがよく粘りとコシがあります。
煮崩れしにくいので、お雑煮やお汁粉でも美味しくお召し上がりいただけます。
お赤飯やおこわなどお餅以外でも、大変人気のある品種です。
新潟県でうるち米と言えば「コシヒカリ」のようにもち米と言えば「こがねもち」とも言えるかもしれませんね。
「ヒメノモチ」は、「こがねもち」に比べいもち病に強く、全国でも多く作付されている品種です。
滑らかでモチモチとした食感が人気で、お赤飯やおこわでも食される品種です。
「峰の雪もち」は、比較的最近品種登録されたもち米です。
ヒメノモチと同じようにこがねもちに比べ収穫時期が早く、味もよいと言われております。
「〆張りもち」は、大正14年に奨励品種に選ばれてから新潟県で栽培が始まりましたが、病害に弱く育成に手間がかかることから姿を消してしまいました。
現在では、新潟の中でもごく一部の農家さんでしか栽培されていない希少なもち米です。
「こがねもち」以上になめからな舌触りと粘りは、他のお餅とは異なる味わいです。
焼いても煮ても美味しくお召し上がりいただけます。
当店では赤い穂にちなみ「紅穂糯」という名前で販売しております。
「白毛もち」は、信州上伊那で古くから栽培されてきた品種で、穂先に白い毛があることから「白毛もち」と呼ばれています。
美味しさはありながらも育てるのが大変なため、絶滅寸前となった品種です。
しかし先人が守ってきた味を絶やしてはならないと、上伊那農民組合の農家さんが立ち上がり、現在も限られた農家さんが手塩にかけて育てている非常に希少なもち米です。
「白毛もち」はもち米本来の「香り」、「あまみ」、「ねばり」、「うまみ」をもったお餅で、どこか懐かしくも奥深い味わいがあります。
稲丈が高いため倒れやすく、収穫量も少ない大変な品種ですが、長い稲丈を利用して現在では大相撲の土俵だわらでも使われています。
当店でも色々なセットを含め「白毛もち」を販売しております。
その他に黒米や赤米という古代米を混ぜたお餅もあります。
こちらは比較的粘りがなくどちらかといえば歯切れのよいお餅です。
また通常販売されているお餅の食品表示ラベルには、「水稲もち米」と表示されているだけの場合もあり、もち米の種類までは表示されていないこともあります。
もち米で商品を選びたい時は、表面などに「○○もち使用」や裏面の食品表示ラベルを確認するといいかと思います。
また中にはもち米だけではなく、トウモロコシなどを使用した加工でん粉が表示されている商品もございます。
新米時期・産地について
もち米の新米の時期はうるち米と同様に8月下旬から10月上旬です。
もち米も新米は香り、味がよいのが特徴ですが、お餅に加工してしまうと精米時期や何年産などが表示されないためいつのもち米が使われているか、明確に分からないことが多いです。
勿論「コシヒカリ」などのうるち米と同じようにもち米も産地により味が変わります。
米どころの新潟県内ですと、うるち米と同様にきれいな水と寒暖の差がある魚沼地方のもち米が、やはり味粘りともに良いと言われます。
餅の種類「味」について
餅は練りこむ素材によって色々な味が楽しめるのも特徴です。
あんこなど甘い物を入れればデザート感覚に、豆や胡麻やよもぎを練りこめば健康志向にもできます。
豆餅は青豆を入れる場合と黒豆を入れる場合など同じ豆でも色々なタイプがあります。
玄米がお好きな方には玄米を使用した玄米餅もございます。
色々な味を楽しめるのもお餅の魅力の一つですね。
餅の種類「形」について
餅は形にも種類があり、代表的な形は、「切り餅」・「丸餅」・「のし餅」・「鏡餅」です。
「切り餅」は、約50g程度に切られた長方形型のお餅で、皆さんが一番食べる機会が多いお餅かと思います。
焼いても、煮ても美味しくアレンジもしやすいお餅です。
また、角餅とも呼ばれ特に東日本で定番のお餅です。
「丸餅」は、その名の通り丸い形のお餅で焼いても美味しいですが、お鍋やお雑煮などに加えても美味しくお召し上がりいただけます。
特に西日本で定番のお餅です。
「のし餅」は、ついたお餅を切らずに板状に延ばした餅です。
お好みの大きさに切り分けて食べることができますので、年末年始など家族が集まったときのお楽しみとしても人気があります。
「鏡餅」は、皆さんご存じのとおり年神様へのお供えとして、お正月に飾るお餅です。
大きさやお飾りの種類も豊富ですが、以前は一体型(鏡餅の形のままのお餅)も多くありましたが、最近では中に個包装のお餅が入ったタイプが主流となっています。
鏡餅を飾る日は12月28日(八が末広がり)や大安が最適とされることが多く、12月29日は苦ということで縁起がよくなく、また31日は一夜飾りと言われ神様に対し誠意にかけるから避けた方がよいなどとも言われているようです。